番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和4年2月10日開催)

令和4年1月2日(日) 14時00分~15時25分

「ここにある未来2022~人とコミュニティの新時代~」


大雪に見舞われた令和3年1月、降り続ける雪に除雪が追い付かず、県民の経済活動や生活は麻痺に陥った。人口減少や少子高齢化で行政が縮小する中、既存のシステムに依存した社会はどのような変化が必要なのか。地域のことは自分たちでやる南砺市大鋸屋地域づくり協議会、若手経営者グループが取り組む井波の100年先に残る街づくり、里山のハンデを逆手に有機栽培で新たな販路を見出す南砺市の農家集団…。価値観の転換で広がる協働と自立による持続可能な地域づくりから、未来へのヒントを探った。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:松田英昭
委員  :岡本有紀子・加古佳子・石﨑大善・塩谷誓勝・宮窪大作・藤井努・河上めぐみ
※県内の新型コロナウイルスの感染者数過去最多となっており、感染防止の 観点から書面提出での開催となりました。

BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・石田取締役業務局長・奥田常務取締役・ 砂原報道制作局長・小島報道制作次長・前田ディレクター・四津谷番組審議会 事務局長


感想

  • 今回の番組は、昨年から続く「ここにある未来シリーズ」の発展形で、「コミュニティ」の意味・意義について、きめ細かに取材してあり、わかりやすい内容だった。
  • 小院瀬見地域での渡辺さんの取り組みが印象的だった。無農薬農業を通じてファンを作り、現在は農作物だけではなく弟子まで育てている姿に感動した。
  • 南砺市大鋸屋地区では、市の職員が10年で100人減ることを見越して、デイサービスやECOステーション、雪かきにコロナワクチンの予約まで、住民主体の地域作りに取り組んでいる姿に、驚き、感心した。
  • 番組中、日本総合研究所の藻谷浩介さんの、「自走し、自分で考えて判断できる人たちが、あえて時間やお金を捻出して地域のために一緒に活動する、これがコミュニティ。昔あったけど ほとんど忘れていたものであり、これから日本中で増えていかざるを得ないもの」という言葉は、取材の映像からも感じられ、納得できた。

意見

  • 「地域のコミュニティの大切さ」を考えさせられたが、若者は地域コミュニティから離れる傾向にあり、地域の児童クラブなどもなくなりつつある今、若者に、それを維持することや、再構築することの意味が伝わりにくいのではと感じた。
  • 番組の中で、前田薬品工業社長の「求められる人材」についての話や、レオス・キャピタルワークス会長兼社長の「仕事とは何か」の話は、とても説得力があり、印象に残る良い内容だったが、テーマと話がつながっていないように感じ、今回は必要なかったのではと感じた。
  • 島根県の取り組み事例が紹介されていたが、県内事例も含め、「山村」や「農林業」に偏っている感じがして、あえて島根県の事例を入れる効果をあまり感じなかった。