番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は最終日曜あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和3年7月8日開催)

令和3年5月28日(金)19時00分~20時00分

BBTスペシャル「ザ・ファイナルカット ~これで見納め~」


「ザ・ファイナルカット~これで見納め~」は、次々と新しいものが生まれ脚光を浴びる世の中で、人知れず無くなってしまうものに注目し、無くなる前に最後の映像を収めるバラエティー番組です。芸能界屈指の鉄道オタクとして知られる超個性派俳優、六角精児さんがこの秋引退予定の2階建て新幹線「MAXとき」に乗車し、鉄道旅には欠かせない楽しみ方を紹介しました。また、北海道の大自然の中にひっそりとたたずむ幻の橋「タウシュベツ川橋梁」。観光客が殺到するその橋は衝撃の理由でまもなく崩落すると見られています。
橋に魅せられ16年前から撮影を欠かさないという写真家の男性が 崩れゆく橋を撮り続けるその理由とは?見納めスポットは海外にもありました。
台湾・野柳地質公園にある奇岩「クイーンズヘッド」には年間330万の観光客が訪れます。このクイーンズヘッドは風化や浸食により、近い将来ある部分が折れてしまうと見られています。そこで富山と台湾を中継でつなぎ、奇岩クイーンズヘッドの「今」を伝えました。
司会は岡田圭右さん。ゲストには足立梨花さん、本村健太郎さんを迎え、国内外の見納めになるスポットの今を紹介しました。


出席委員(敬称略)

委員長 :伊東潤一郎
副委員長:松田英昭
委員  :石﨑大善・岡本有紀子・加古佳子・河上めぐみ(リポート出席)・ 塩谷誓勝・藤井努(リポート出席)・宮窪大作

BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役専務・奥田常務取締役・石田取締役業務局長・砂原報道制作局長・井上ディレクター・四津谷番組審議会事務局長


感想

  • コロナ禍で県外の状況を学ぶことが出来ない環境であり、北海道や、台湾などの「見納め」ポイントが紹介され、たいへん勉強になった。
  • 東京の貿易センタービルの夜景が見られなくなるというオープニングがインパクトがあり、冒頭から惹きつけられた。東京スカパラダイスオーケストラのBGMも印象的で、字幕も大きくて分かりやすいと感じた。MC岡田さんの小気味良いテンポ進行で、最後まで時間を感じさせず、楽しむことが出来た。
  • 小矢部市のメルヘン建築が紹介されていたが、建てられてから50年も経ったのかと歴史を感じるとともに34カ所もあるのかと驚いた。番組に登場したメルヘンガイド上田さんの「小矢部愛」が強く感じられのが良かった。
  • 「2階建て新幹線MAXとき」の紹介で「呑み鉄」六角精児さんが飲んでいる映像が長く感じられ、もっと車両の内部や本体の情報があれば、より「ファイナルカット」の「見納め」感を感じる事が出来たのでは。

意見

  • 番組の後半にメルヘンガイドのご家族とのやり取りがあったが、番組のタイトルやテーマとは違っているように感じて違和感があった。また、メルヘン建築が小矢部市どこにあるのか、紹介する建物の場所を示す地図があればもっと良かったのでは。
  • 無くなっていく建物や風景は目に見えて分かりやすいが、県内の伝統芸能や産業など「見納め」になるものもあると想像し、知りたくなった。
  • バラエティー番組としては良かったと思うが、せっかくならもっと学術的な側面も紹介すればより面白くなったのでは。
  • 上越新幹線「MAXとき」の話題について、富山の人にとって、北陸新幹線が出来る前は越後湯沢で「はくたか」から乗り換えていた思い出がある。そんな映像や話題も盛り込んであれば、より共感できたのでは。