番組審議会

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。
また、「BBTスクランブル」(今月は30日 日曜日あさ5:20~5:30)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。

今回の審議番組 (7月13日開催)

・平成29年5月29日(月)26時00分~26時58分 「学び舎のうた~校舎が見つめる桐谷の春~」
富山市八尾町の山間にある風光明媚な集落、桐谷地区。終戦直後は100軒ほどの家がありました。しかし過疎化が進み、現在は16軒・131人が暮らすだけ。
その半分はIターンで移住した人たちです。昔から長く住み続け、昔の桐谷を知っているのは数人だけとなってしまいました。しかも80代から90代と高齢です。そんな集落の中心に佇むのが、34年前に閉校した旧桐谷小学校の崩れかけの校舎。子どもがいなくなり、コミュニティの場がなくなり、空き家が増え続ける…変わっていく集落の姿をずっと見つめてきました。住民の中には、集落を元気にしたいと活動してきた人もいますが、時代の流れには逆らえませんでした。だからこそ桐谷の人々は、“桐谷らしさ”を残し将来につなげていきたいと願っています。それは、豊かな自然、そしてその自然に寄り添った暮らしです。そんな“桐谷らしさ”は集落のお年寄りたちが今も大切に思っている、桐谷小学校の校歌にも歌われていました。来年の春、もしかしたらもう今のような姿で建っていないかもしれない校舎の前で、桐谷小学校の卒業生たちは歌います。地域の誇りと未来への願いが込められた、“学び舎のうた”を。

出席委員

委員長:野原 一司
副委員長:伊東 潤一郎
委員:園 博昭・浅野 端・松田 英昭・岡本 有紀子・加古 佳子・長田 拓哉
※敬称略

BBT出席者

中西代表取締役社長・前田代表取締役専務・飯野取締役報道制作局長・前田取締役業務局長・徳中報道制作部長・矢野ディレクター・寺崎事務局長

《感想》
・山口武雄さんの集落への思いの深さが伝わってきた。
・人工物がほとんど映らない映像で、自然に寄り添って暮らし、笑顔あふれる生活が新鮮に感じた。
・クライマックスの皆で弁当を食べるシーンに感極まった。
・登場人物の人間的魅力がとてもあたたかな気持にさせてくれた。
・矢野さんのナレーションは番組にマッチしていた。

《意見》
・八尾の桐谷が富山のどのあたりなのか地図で示してほしかった。
・Iターンをしてきた人も登場していたが、なぜ過疎の村にIターンしてきたかを聞いてほしかった。
・過疎の問題提起なのか、スローライフの讃美なのか、移住への誘いなのか、番組が進むにつれて何を伝えたかったのか主題や
 コンセプトがわからなかった。
・最後に地域の人が校歌を歌うシーンがあったが、歌うことをお願いしたように見えて、演出のように感じた。
・「見上げてごらん夜の星を」のBGMは、歌詞内容を吟味すれば地方から都会へ出て行った時に感じた歌なので、この過疎の村
 での使用には違和感を覚えた。